【雑記】Lv1限定大会・積み構築視点構築論
・はじめに
この記事はLv.1限定大会「only one battle」ルールをある程度理解しているトレーナーさん向けの記事です。他のLv.1大会とはルールが異なる場合がありますので、注意してください。 参考までに、このルールが環境に与える制約は、「ちからもち、ヨガパワーの禁止」「努力値振りの禁止」「ナインエボルブ―ストの禁止」が主となります。
・というわけで
どうもこんにちは、はぐるまです(/・ω・)/
今回は、自分の思考を整理する意味も含めて、「積み構築を組むうえで意識すること」をつらつらと書きます。積み構築を組む際も、また対策する際も、参考になればと思います。
・積み構築のそもそも論
このルールにおいて圧倒的な性能を誇る積みポケモンを「強引に通していく」ことを主軸に置いたパーティ。代表的なところでは、ポリゴンZ、パルシェン、ペロリーム、ギアル、ミミッキュ等。基本的に積んだ際メインウェポン等倍で12-6を確定、かつS上昇等により確実に相手を上から攻撃できる、というのがエースのエース成り得る最低ライン(ミミッキュは例外)。ルール下のトップメタ構築であり、対策が至るところになされるため、いかに「対策の対策」、「メタのメタ」を張っていくかが重要となる。
・積みポケモン各論
まず、積みエースに関して、大まかに種類わけして列挙します。
S2上に積むことでスカーフとの同速を避けることができる。積んだら止まらない。耐久がもろくなるため、積んだターンのダメージ+先制技で縛られがち。S6のポケモンが多く、ほっぺすりすりや追い風で止まる。
Aキュウコンやクレッフィの壁展開から入るパターンもある。また、確実に下から破るため、Sを5に抑えているケースもある。
2- Z技によって全能力を一段階上昇させるポケモン(ポリゴンZ、パンプジン、オーロット)
これらのポケモンは基本的に展開出来たら勝ちと言っていい。ステルスロックを撒いていない場合、頑丈ポケモンや襷による欠伸吹き飛ばし等の流しが成立する可能性がある。またパンプジンオーロットはミミッキュのシャドークローで良いダメージ(6)をもらってしまうため、場合によってはミミッキュで止まる。
弱点として「一度しか積むことが出来ない」が挙げられるため、欠伸や吹き飛ばしによる流し、また逆に耐久積み技で受けきる、という動きが成立するようです。
欠伸をされる展開が多く、使うなら身代わりが欲しい。最近はテクスチャーZ騒ぐポリゴンZ最強では?って一人ではしゃいでいる。
3- 龍の舞、蝶の舞系統(メガギャラドス、ギアル、ドレディア等)
一段階上昇だと火力が足りないケースが多く、積まれても上記二種類ほどの圧倒感はないし、あまり対戦でも見ない。蝶の舞を持つドレディアやアブリーが特殊ポケモンを起点にすると強そうだが、上記の2種類の枠を割いてまで採用・選出するエース足りえるかは要考察。聞きかじった話だと龍舞ズルッグは強いらしい。
ただしメガギャラドス・ギアルに関しては別。メガギャラドスはAが8であり、龍舞後アクアテールで12-6が命中90%×75%の一発、ギアルは連続技ギアソーサーでギアチェンジ後12-6命中85%の確定一発。また、両者はミミッキュで止まらない利点もあり、強い。
S6だと積んでもスカーフS7(チラチーノ等)に上を取られるのは難点。
4- 剣の舞、わるだくみ(ポリゴンZ、ミミッキュ、コマタナ等)
「S7同速前提で積みに行くヤンキー」と「ねばねばネット等を利用してS操作を行う」パターンがある。前者は同速に負けると止まる。わかりやすい。
後者に関して、ねばねばネットは相手がうかつに挑発を打てない超火力のシズクモで撒く展開が強いと思う。虫ZシズクモでS7にしながらネット撒けるの強くないですか?ツボツボとアブリーも一考。ステロネット両立が難しく、頑丈襷で止まりがち。ツボツボであれば実現可能。
例外太鼓枠。実質一回しか積めないため欠伸が刺さる上、初速がs6と遅く、身代わりで欠伸に対応することが困難である。しかし、展開に成功すれば圧倒的な速度と火力を誇るため、そうそう止まらない。
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これら積みポケモンを受けるという行為は基本的にミミッキュ以外には不可能なため、ポケモンに展開阻止のための起点回避技(欠伸・アンコール・吹き飛ばし等)を採用するケースが多い。それをどういなして積んでいくかが、この積み構築においては重要。ということで以下、相手のメタに対するメタ各論。
・メタに対するメタ各論
1- 頑丈、気合の襷、H13
積んだポケモンを止めに来る代表格その一。シングルと同様、ステルスロックによる潰しが最メジャー。ステルスロックで相手の頑丈や襷を潰す。頑丈潰しに「まきびし」を採用してもよい(覚えるポケモンの幅が広がる、頑丈を代表するトゲデマル、コイルが接地している、ため)。当然連続技エース(パルシェン、ギアル等)であれば無視できるが、基本的に頑丈ポケモンは鋼タイプであることが多く、つららやソーサーは通らない。
H13、というのは僕がダメージ計算に関してH12をベースにしているため、ステロ撒いておけばついでに倒せるよ、というだけであり、特別な意味はない。一部の理不尽高火力エースを除いた場合、ダメージ12という計算結果もまま見られ、そこに対するケアという意味でもステルスロックは有効。もっと言うとギアルA1上ソーサーがB6に対して12ダメしか入らないというだけ。余談ですが、H13ポケモンは攻防数値同じ一致抜群90技を耐えるため強いとされ、結構採用する際のラインになったりします。意識しておいて損はないですね。
肝心のステロ要員について意識したいことは「相手の起点にならないこと」「確実に仕事ができること」「単体性能が高いこと」の三つ。具体的な例を挙げると、S8から行動でき挑発ステロを両立できるメガプテラ、欠伸ステロができ高火力技を持つジーランスコータス、頑丈による行動保証と吹き飛ばしによる起点回避ができるエアームド、対面悠長な行動を絶対に許さないまきびしパルシェン等。
メタのメタのメタ、すなわち積み対策頑丈対策ステロ対策の、残飯守るトゲデマルやきりばらい高速スピン、マジックミラーネイティ、マジックガード襷ケーシィといったポケモンも存在しなくはないらしいです。そこまで意識して構築を組む必要はないと思うので、もしマッチングしたら「なにそれすごい!」って驚きましょう。
2- 起点回避欠伸
前回大会(SM4th)で鬼のように見られた起点回避技。実質的に一度しか積むことが出来ない積みZ系(ポリゴンZ、パンプジン、オーロット)や太鼓系(ペロリーム、ジグザグマ)に非常に有効。イーブイ系統をはじめとし、結構いろんなポケモンが覚える。ペロリームなんかも欠伸できるらしい。対策としては身代わりが最も有効。次点で挑発、その次に寝言。ポリゴンZならさわぐという手もある。
挑発に関して、積みポケモンで直接挑発を打つ、というのはこのルールにおいてはリスキーである(欠伸による流しではなく、対面ダメージ+後続の先制技でみるという考えで動かれた場合のリスクが大きい)ため、起点つくりポケモンで上から挑発を打って退場、という動きが理想かもしれない。S8のメガプテラや、いたずらごころによるエルフーン、ヤミカラス、チョロネコ、ヤミラミ等が適任。
3- 起点回避吹き飛ばし、吠える
欠伸と違い、選択したターンがディスアドバンテージにつながりやすい代わりに、ほぼ確実に起点回避を遂行できる技。ムラっけや耐久系の誤魔化しにも一役買うため、採用される場合もある。身代わりで対処が効かないため、対策するには挑発かラス1残しという展開に持ち込むしかないが、基本的には積みポケモンで積まずにそのまま殴り倒せばよい。その際エースが相手後続の起点にならないように注意。
4- 挑発、アンコール
積みターンに合わせられると厄介。やはりS8のメガプテラや、いたずらごころによるエルフーン、ヤミカラス、チョロネコ、ヤミラミ等と対面したときは意識したい。相手が追い風から入るパターンもある。択が多くて困ったら殴りましょう。同様に、突破した際相手後続の起点にならないように注意。
5- 電磁波、ほっぺすりすり
電気タイプが良く持っている。特に後者に関しては、KPの高いミミッキュに非常に有効な技であるため採用率も高く、ピカチュウっぽいポケモンと対面したら意識したい。やはり身代わりが有効。また、電気タイプとなるポリゴンZは麻痺を無効化できる。
6- 超高火力
積みターンに相手をワンパンする。最もわかりやすく、最も効果的な起点回避である。行動が裏目に出ることがほとんどなく、これに関しては対策が難しい。タイプ相性で受けるか、壁や置き土産による起点つくり展開に持ち込む必要がある。
壁ポケモンとして、絡め手も多く火力のあるアローラキュウコン、器用で自身がエースとなる展開を警戒させられるクレッフィ等が挙げられる。注意点として、これら壁は相手のサイコファングやかわらわりで無効化される。ハギギシリやピカチュウは壁破壊技を打点として所持しているため、これらを前に安易に壁を張る行動はしないほうが良い。
以上から、積み構築においては「壁1+ステロ挑発1+身代わり持ち積みエース数枚」、というような形が理想である、と言えそうだ。
・他S操作構築との相性
1- 対トリル構築
+ とか
「ミミッキュがトリックルームを覚える」という事実が脅威。いくら強力なポケモンで積んでも、オレンミミッキュのトリルからのエースで返し手が成立する。積み構築を組むときは、最も意識したい相手。トリルエースに強い積みエースを採用したい。
逆にこちらのミミッキュにトリックルームを持たせておけば対策になる気がする。 という理由で僕はよくミミッキュにピントリルを持たせています。
2- 対追い風構築
+ とか
構築というよりギミックとして採用されがち。並びがトリックルームと似通っていることからわかる通り、S5トリルエースは追い風下S10なため、トリル追い風両エース構築なんてのも成立する。対面構築に入る場合も多く、積みを追い風からのs7で返す動きも。つよい。
代表的なのはヤミカラス、エルフーンあたり。いたずら心追い風が相手パーティにいる場合、からやぶエースはまず通せない。きつい。
3- 対ギミック構築
対策しておかないと詰む。が、場合によっては切った構築もあり。大抵起点つくりにもたせる起点回避技とエースの連続技があれば、一方的な展開にはならない、と思う。太文字は特別な対策が必要なため、要注意。
以下列挙。
麻痺ムラっけ(トゲデマルジジーロン+テッポウオ)、猫の手胞子(キノコチョロネコ)、リサイクルオレン超耐久(クレッフィ)、晴れ展開(キュウコンコータス+ドレディアナッシー)、バトン展開(加速アチャモ、蝶舞アブリー+メガやミミッキュ)、壁展開(Aキュウコン、クレッフィ)
・おわりに
ここまでなんだかんだといろいろ書きましたが、とりあえずこのルールにおいては「自分のやりたいことを相手に押し付ける!」というのが一番楽しくて強いです。メタのメタ、とか深く考えずに、やりたいことを最大限叩き込む構築を組みましょう。僕もそうしてます。
また、有識者の皆さん、なにかここに補足すべきことがあったら教えていただけると助かります。
以上です。(/・ω・)/