鋼タイプ学科・ギギギアル学科専攻研究所

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ギギギアルを考察するだけのぺーじ。ざんくらのざんくらによるざんくらのための壮大なメモ帳。 // @zahnradpoke。8世代最高最終2117/s1

【雑記】『自省録』に学ぶ、プレイング考察 / マルクス・アウレーリウス

 マルクス・アウレーリウス著・『自省録』を読んだ。講義のレポートを書くために。書くためだけに。しかしまぁ、読んでみると案外面白かった。加えてなんかポケモンに応用できそうな章もあった。ので、引用し考察していこうと思う。

 

・『自省録』ってそもそもどんな本?

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一言で言うと「たくさんの教訓がメモしてある、古代のかしこい人の手帳」。「こんなことを意識したほうがいいぞ!」とか「あのすごい人はこんなことを教えてくれたぞ!」とか、そんなことを箇条書き的に、古代ローママルクスって人が書き連ねた本です。自省録という名の通り、「自分を省みる記録」ってことですね。

 

・さて

 それでは本題です。ゆるーい考察雑記ですので、肩の力は抜いてください。また、あくまでも一学生のお遊び解釈なので、その解釈ちゃうやろ、とか突っ込まんといてくださいね。さっそく引用していきましょう。

 

ー第1巻 断章番号16 引用ー

「父からは、(中略)熟慮の結果いったん決断したことはゆるぎなく守り通すこと(後略)」 (を教えられた。)

 

 ーーーー 考察 ーーーー

  いわゆる、プレイングの一貫、ってやつですね。具体的には「選出画面で切ったポケモンは対戦中に考慮はしない」だとか、「一度、捨てると決めたポケモンが、技外しなどによって生存しても間違いなく捨てる」といったところでしょうか。あくまでも「熟慮の結果」という前置きは大切ですが。

 図1.1 一貫性を欠いたプレイングに対する意見(②引用)

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 カバグロス対面で、グロス側が一発アイへで怯ませてから引く、なんてプレイングには、古代ローマ人もおこのようです。怯ませるつもりならカバの息の根が止まるまで突っ込んでこいよ!(過激派)。

  お互いが気持ちよくプレイするためにも、そして正しい勝ち筋を追うことができるような判断力を養うためにも、プレイングは一貫させるよう、熟考してから選択したいものですね。

 

next...

 

 

ー第2巻 断章番号4 引用ー

 「思い起せ、君はどれほど前からこれらのことを延期しているか。また幾たび神々から機会を与えて頂いておきながらこれを利用しなかったか。しかし今こそ自覚しなくてはならない、(中略)時は過ぎ去り、君も過ぎ去り、機会は二度と再び君のものとならないであろうことを

  

ーーーー 考察 ーーーー

 「有利な状況、安定行動ばかりしていたら結局負けてしまった...」「どこか一回でも交代読み行動を通せていたら勝てていたのに...」なんてこと、ありませんか?

 確かに安定行動は大切です。安定行動のみで勝つことができるのであれば、それに越したことはないでしょう。しかし、安定行動は同時に「勝利の機会を逃す」ということにも繋がりかねません。チャンスは有限です。きちんと状況を判断し、時には勝負を仕掛けるプレイングも大切です

 「初手は安定行動」なんてのも、あくまで行動指標のひとつですからね。初手有利対面ほど交代読み行動を通しやすい対面はない。と、僕は思ったりします。

 

 next...

 

 

ー第3巻 断章番号1 引用ー

 「人生は一日一日と費やされていき、あますところ次第に少なくなって行く。(中略)したがって我々は急がねばならない。それは単に、時々刻々死に近づくからだけではなく、物事に対する洞察力や注意力が死ぬ前にすでに働かなくなってくるからである。」

ーーーー 考察 ーーーー

  「若いうちに結果出しとかねえと後々じゃきついぞ!」ってことですね。当然ながら、洞察力、注意力はポケモンにおいて重要な要素です。医学的には、27才から知能が衰え始める、なんて研究結果もあるそうで。さっさと満足のいく結果を出していくべきなのでしょう。私もはやくレート2000達成したいなぁ、と常々思っております。精進していきましょうね。

 

 あるいは「大切な時間をポケモンに費やしてる場合じゃねぇ!」ってことなのかもしれませんけど。

 

next...

 

 

ー第6巻 断章番号6 引用ー

最も良い復讐は自分まで同じような行為をしないことだ。

 

ーーーー 考察 ーーーー

 

  この心構えは大事なことだと思います。なかなか含蓄に満ちた文ですが、ポケモンにおいてもそうですね。

  ヤンキープレイに対して苛立ってヤンキープレイを返す、というのは相手にペースを握られかねない行為です。いつだって冷静に、自分のプレイングを貫く。太い勝ち筋を確実に追っていくためには、大切だこと思います。

  もちろん、必要な時にはいわゆるヤンキー、一点読み行動も躊躇してはいけませんけどね。

 

  あと、無起点ゴーリに負けたからって、オニゴーリの闇に手を染めるのもやめましょうね。オニゴーリ、ダメ、ゼッタイ。

  ギギギアルのエサが増えるので僕は歓g

 

 

・最後に

  どうでしたか?わりかし、当たり前な、常識的な内容が多かったかと思います。目新しい着目点なんかが出てくれば面白いなぁ、と思いながら読み進め書き進めていたんですが。なかなか。

  だからそれは逆説的に、大切な根っこのところはどんなジャンルでも変わらないということかもしれませんね。ポケモンであれ、人生論であれ。

 

 また、読み進め次第、加筆していくことがあるかもしれません。

 

以上です。(2017/12/26 ざんくら)

 

 

・参考文献、引用

①『自省録』(マルクス・アウレーリウス著 神谷美恵子岩波文庫  初版1956/10/25 発行)

②ノラと王女と野良猫ハート(はと シナリオ HARUKAZE 初版2016/02/26 発売)

【型考察】輝石ギギアル

どうもみなさんこんにちは。(/・ω・)/

 

 突然ですが、この記事をお読みのそこのアナタ!「サイクル戦が苦手で不安で夜しか眠れない...」そんな悩みをお持ちではありませんか?

 そんなアナタに今回当記事でご紹介させていただくポケモンはこちら!最高級すてぃーる100%使用!一度使い始めると誰もが手放せなくなると巷で話題の最高級クッションです!

 

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 ・というわけで

 

 おそらくこのページを覗く誰もが今まで一度も興味を持ったことがないであろうギギアルくんについて、その情報を載せます。

 種族値 60-80-95-70-85-50(440)

 特性はギギギアルと同じくクリアボディ、プラスマイナス

 また、技に関してギギギアルと比較したとき、トリックルーム、かみなり、じばそうさ、アシストギア覚えない 。

 

 種族値について、例えば輝石で代表的なポリゴン2種族値は85-80-90-105-95-60(515)ですので、

 60-80-95- 70 -85-50(440)←ギギアル

 85-80-90-105-95-60(515)←ポリゴン2

 並べると一目瞭然ですね。比較すると「耐久が心もとない上、火力もない」といえる。それでも輝石ポケモンとしてはそこそこに優秀な種族値ではありますが。

 

 ギギアルについて簡単に理解を得て貰ったうえで、本論に入ります。

 ぐっばい、ですます調。

 

・輝石ギギアル概要

輝石ギギアルには主に二つの型が存在する。

1.クッション特化構成

2.鉄壁充電による詰め構成

だ。以下に具体的な調整とともに考察を進める。

 

 1.クッション特化輝石ギギアル

ギギアルしんかのきせき

H252 B228 D28 のんき(B↑S↓)最遅

確定技 ボルトチェンジ/ギアソーサー

選択技 電磁波/毒毒/ギアチェンジ/電磁浮遊/10万ボルト/放電

 

ーー調整先

HBー意地ミミッキュのA2↑ミミZ+シャドクロ確定耐え <Bライン調整先>

   陽気ガブリアス地震が51.4%~62.2%

   陽気メガリザードンXフレアドライブ確定耐え(~97.0%)

   陽気メガバシャーモの飛び膝確定耐え(~94.6%)

HDー控え目眼鏡テテフのサイコキネシス確定3発 <Dライン調整先>

   臆病ゲッコウガのめざ炎確定3発(~47.9%)

   臆病コケコの10万ボルト確定3発(~49.1%)

   控え目ガルドのシャドーボール確定3発(~43.7%)

ーーーーー

 

・役割

 高速エースが止まりやすい、ミミッキュをはじめとする様々なポケモンに対するクッション。輝石を持つことで物理・特殊両面に対して高い耐久を保持することができる。

 最遅にすることでS実数値が49。無振り30族以上に対して下を取ることができるため、下からボルトチェンジを打つことで後続のアタッカーを無償降臨させることができる。最強のクッションたる所以である。

 特に、ミミッキュに強いということもあり、フェロ―チェやゲッコウガ等、紙耐久高速アタッカーとの相性が非常に良い

 また、電磁波によるS操作毒毒による削りの役割を担うことができ、打たれがちな挑発についてもボルトチェンジで逃げればよい。電磁浮遊を採用することで、ボルトチェンジ読み地面タイプ交代という動きにあわせて、電磁浮遊を打つことでドヤ顔もできる。一度技を見せてしまった場合は択になるが、どのみち技スペースは空きがちなので、選択肢として。

 

・その他調整メモ

 Aに164振ることで、ギアソーサーでH4テテフが確定一発。

また、ギアチェンジ・電磁波を用いる場合、S調整としてギアチェンジ後

 最速ミミッキュ抜きーー無補正S92振り(実数値82)

 最速100族抜きーー無補正S108振り(実数値84)

 最速130族抜きーー無補正S244振り(実数値101)

が挙げられる。

 

 

2.鉄壁充電による詰め特化輝石ギギアル

 基本的な動きとしては「HB特化で物理を流す・ハメる」「HD特化で特殊を流す・ハメる」というものになる。

 ポリゴン2などの単純な数値受けとの差別化点は「毒毒で突破されない鋼耐久ポケモンである点」「鉄壁・充電の積みによる詰め能力の向上」「クリアボディによるサイキネ・シャドボ・アクブレ等の耐久崩しの追加効果を引かないこと」が挙げられる。

 

・充電HDベース

 ギギアルしんかのきせき

H252 D252 B4 穏やかor慎重(D↑)

確定技 充電/眠る/毒毒/攻撃技(放電)

選択技 ギアソーサー/しめつける/10万ボルト/チャージビーム/ラスターカノン

 

ーー調整先

HDぶっぱ。あまりB。

ーーーーー

 

 相手のカプ・テテフウツロイドはもちろん、ゲッコウガポリゴンZなどのタイプ等倍以下の特殊アタッカーを充電の起点にし、全てを毒殺するポケモン。前述の通り、特性クリアボディにより「テテフのサイコキネシスギルガルドシャドーボールでDが下がらない」という強みがある。

 なんとギギアル特殊方面の耐久種族値が進化後のギギギアルと同じ、つまり特殊方面に限って言えば最終進化が輝石を持てるようなものなのである。

 HD特化する事で換算種族値H60-D141。あのギルガルドに迫る特殊耐久を得る。

 あれ...?毒守ガルドでよくね...?

 

 ワンウェポンに関してはどれを選択してもよい。

 ギアソーサーの場合、テテフ・ウツロイドの処理速度が上がり、ミミッキュに対しても強くなるが、鋼に対して何もできなくなる

 特殊電気技の場合、充電の恩恵を受けることができ、対面の処理速度が早く、安定する。毒が入らないテッカクヤなどに対して麻痺を入れたいため、オススメは放電。地面タイブに何もできないが、そもそも特殊地面なんて環境にいない。

 しめつけるの場合、何に対しても非常に安定するうえ相手をキャッチし充電を積みやすい状況を作ることができるが、ミミッキュゲンガーなどのゴーストタイプに何もできなくなる

 

 以上がHD充電ギギアルである。まぁ、大抵の場合慎重カグヤとかでいい。

 

・鉄壁HBベース

 ギギアルしんかのきせき

H252 B252 D4 わんぱく(B↑C↓)

確定技 鉄壁/眠る/ギアソーサー

選択技 毒毒/しめつける

 

ーー調整先

HBぶっぱ。あまりD。

ーーーーー

 

 HBに特化することで換算種族値H60-B167。なんとあのギルガルドに勝る耐久を誇る。つよい。

 

 主な役割、というかほぼ唯一の役割はミミッキュ受け。硬いのでA6↑ぼかふれとかでも普通に耐える。さらにそこから、アタッカーミミッキュを鉄壁の起点にすることで、たとえ特化メガバシャーモの膝であろうと、眠るで余裕を持って受け切る程度の耐久を得ることができる。積むことさえできたらタイプ相性をも無視できるのが強みだ。

 選択技について、どちらも役割は「相手の耐久ポケモンへのダメージソース」であるのでどちらを選択してもよい。締め付けるに関しては拘束効果があるので、場合によっては鉄壁の起点作成になる。ただしミミッキュには当たらない。

 

 以上がHB鉄壁ギギアルである。まぁ、大抵の場合ツンデツンデとかでいい。

 

 最後に、ギギアル起点回避技を持っていないため、積みポケモンと対面したら積み技の積み合いという展開になりがちです。急所で突破されたり、毒毒による処理が追い付かなかった場合即・負けということもありますので、覚悟して使いましょう上手くパーティで補完しましょう。

 

以上です。

 

【調整考察】ATギギギアルのAライン

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・結論

アチェンジ型であればいじっぱりA252振り。以上。

...なんならこれでも足りないまである。

 

 その結論を出すための、火力計算を記述する。ここではアチェンジ後の火力(A1↑)を前提として計算するミミッキュに関しては化けの皮込みで計算する。

 

・補正ありA252振りダメ計

・ギアソーサー

カプ・テテフ ーーだいたい倒せる。HB特化でも倒せたりする。

ミミッキュ  ーーH4ならギリギリ確定1発(109.9~129.7%)。AB(H156-B252)だと確定2発(72.0~85.3%)

カプ・コケコ ーーH4振りでギリギリ有利な乱数、62.5%(91.7~110.9%)

アーゴヨン  ーーH4振りでギリギリ確定一発(102.0~122.1%)

メガボーマンダーーH4振りに〈鋼Z〉で高乱数1発93.7%(98.8~117.5%)

 

 ミミッキュコケコアーゴヨンに注目。特化させる最大の理由はここである

 

ワイルドボルト

ゲッコウガ  ーーH4に対して確定1発(131.0~155.4%)

メガリザードンYーー捨て身耐えリザに対して中乱数1発56.2%(91.8~109.3%)

メガギャラドスーーH4に確定2発(77.1~91.2%)

カプ・レヒレ ーーH252に確定2発(71.1~84.7%)

テッカグヤ  ーーH252に確定2発(67.6~80.3%)

ドヒドイデ  ーーHB特化に高乱数2発、98.4%(49.6~58.5%) 

 

 Zで撃たないと話にならない感じはありますが、リザやらドヒドを考えるとAを削りたくない電気Zなら大抵みんな葬れます。

 

ギガインパクト

霊獣ボルトロスーーH4振りでギリギリ確定1発(101.2~119.3%)

メガバシャーモーーH4振りで中乱数1発43.7%(90.3~107.0%)

メガリザードンXーーH4振り〈無Z〉で中乱数1発56.2%(92.8~109.7%)

ロトム    ーーH252振り〈無Z〉で中乱数1発68.7%(94.2~111.4%)

 

  やはりギリギリ。恩返しのダメージ計算は省略する。だいたい役割対象に対して確定2発~乱数2発くらい。

 

・というわけで 

 こんな感じで、アタッカーとして採用するならAに対しては特化したい。一応ミミッキュだけ見るなら性格補正はいらないが。

 今後新たなAラインを考えることができれば、更新します。

 

 

 

 

 

【型考察】鉢巻ギギギアル【対キノガッサ】

「ギアソーサーは襷を貫通する。」

 

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 初手性能を極限まで高めたギギギアルである。対面構築にねじ込むならこれ。対面構築使いには怒られそうだが。

 

・強み

 対ミミッキュ・テテフ性能をそのままに、 なんとあのキノガッサを無償突破することができる。強すぎる最強と言っていい。このためだけに存在すると言っても過言ではない。

 また、通常の型に比べて後続に負担をかけやすい。火力は知れているが、相手が受けを威嚇に依存しているランドロスギャラドス等で受けまわしに来た時は特性クリアボディにおり大きく負担がかけられるため、強い。

 あくまで相手依存であるが、挑発を打たれる展開がある。その場合、おいしい。

 

・主な役割対象

マンムー ーー陽気にして最速マンムー抜きまでSを伸ばすことで、初手の襷マンムーに滅茶苦茶強い。何もさせずに粉砕する。

キノガッサーーB4に対して陽気特化で乱数62.5%、意地っ張りA228から確定1発。当然襷を貫通する。

ミミッキューーいつもの。ASなら陽気でも皮を貫通して一撃。舐め腐ってチュインチュインしてる間に粉砕できる。Sの振り方次第では意地ミミッキュはおやつ。

テテフーー襷挑発はおやつ。Sの振り方次第では控え目テテフもおやつ。きあいだまはしらない。鉢巻はASベースになりがちなので後投げは厳しいです。

 

・調整案

 基本的に、「ASぶっぱから、意地っ張りにするか陽気にするか選択」でよい。H4 AS252振りから性格を選択。マンムーを意識するなら陽気キノガッサを意識するなら意地っ張り。どうしても耐久調整を施したい場合のASの値を以下に記す。

 

・意地っ張り A228 S196 余り84 

 最速キノガッサ抜き、かつキノガッサが確定一発。キノガッサに強い。が、陽気マンムーに抜かれる。キノガッサに対して最大乱数切り1発まで落とす場合はA204。

 

・陽気 A252 S204 余り52 

 準速ミミッキュ抜き。マンムーミミッキュ、テテフに強い。が、キノガッサが怪しくなる。B4キノガッサが乱数62.5%。Aを削るとH4ミミッキュが確定から外れるため、これ以上はAを削りたくない。

 

・取り巻き

 拘りを解除しやすいサイクル構築、もしくは対面構築に近い組み方をして対ミミッキュキノガッサ兵器として添えるのがよいだろう。特にギギギアルと相性がよく、「先発にキノガッサマンムーを誘えるような」面子で固めるとよい。サイクルとしてはメガボーマンダ、メガリザードンカバルドンウツロイド。対面としては、メガガルーラガブリアスキノガッサなどが挙げられる。

 

 以上です。新たな発見があり次第更新します。(2017/12/15 ざんくら)

 

 

 

【並び考察】メガヤミラミ×ギギギアル

メガヤミラミギギギアルヤミラミが誘う妖精をギギギアルで起点にする並び

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・強み

 まず、ヤミラミというポケモン両受けが可能なポケモンである。メガ後H50-
B125-D115という多少心もとない数値とは裏腹に、メガ前の特性いたずらごころによる先制鬼火+イカサマによって物理アタッカーを機能停止に先制瞑想+バークアウトによって特殊アタッカーを機能停止に追い込むことができる。また、受けポケモンにとって脅威である挑発や毒毒はメガ進化後の特性マジックミラーにより完全に無効にすることができ、場合によっては初手から場に置いておくだけで降参を引き出す、といった芸当が可能なメガポケモンである。

 総じてまずメガヤミラミの単体性能は非常に高いと私は思う。

 

 では、このメガヤミラミの弱点は何か。純粋抜群を取られるフェアリータイプ、鬼火の入らない炎タイプの物理アタッカー、瞑想再生で追いつくことができない超火力特殊アタッカーである。環境に即して具体的に羅列するなら、フェアリーとしてミミッキュ」「カプ・コケコ」「カプ・テテフ」「カプ・レヒレ」「メガクチート」「マリルリ」。炎物理として「メガリザードンX」「バシャーモ」。特殊としてメガリザードンY」「ウルガモス」「Z持ちアーゴヨンボルトロスゲッコウガ」。

 このあたり。

 

 つまり、相手は上記ポケモンを選出しないことにはメガヤミラミを突破できないということであり、上記ポケモンの選出を誘導することができるということである。特別、ヤミラミというポケモンの性質上、初手は妖精、裏に鬼火透かしの炎タイプを添えるといった展開が多い。

 ここでギギギアルの出番。上記妖精タイプは、基本的にすべてZ型ギギギアルの起点ポケモン代表格であり、後述の炎タイプ、特殊アタッカーに対してはノーマルZが等倍で入るため、無Z型がひとたびギアチェンジを積んでしまえば敵ではない。

 また、ヤミラミは鬼火バークアウトといった、「後続に繋ぎやすい、起点を作りやすい技」を豊富に持ち、ギギギアルの起点をつくることも容易い。

 

 つまりどういうことか。パーティにヤミラミがいると、ギギギアルの起点を作りやすく、かつその通りが良い選出を誘導できる」のである。これがメガヤミラミ×ギギギアルの強みだ。

 

 注意点として、無Zでは火力が微妙に足りない(耐久振りのメガリザードンXYは落とせない)ため、ステロ・削りを入れておきたいこと、メガバシャーモには勝てるが択になる(突破orインパクトの反動を残して突破)こと、など。

 

・この並びで勝てないポケモン・並び

1.特筆すべき弱点として、対面の炎にどちらも勝つことができない裏のポケモンで確実に受け・流しを遂行できるようパーティを組むべきである。リザードンバシャーモウルガモスヒートロトム等。

2.ヒードラン。こいつは炎の中でも特別無理。むりむりむーり。マジムリ。やーめてー。存在するだけで下手に鬼火が打てない。ギアルも有効打を持たない。裏で何とかしましょう。

3.ギギギアルが勝てない物理悪タイプ。いたずらごころの使用によりヤミラミが上から鬼火を打つことができないので若干きつい。展開次第で何とかならないこともない。ワルビアルベトベトンメガギャラドスメガサメハダー等。

4.カプ・レヒレミストフィールドを展開されることで、ヤミラミの鬼火が無力化する。耐久に厚く振られている場合、ギアルも電気Z以外では落とすことができないため、意識したい。

 

・並べるうえで推奨される型

  前述のように、Z型ギギギアル+鬼火両受けメガヤミラミ、という形を取りたい。特にギギギアルは相手の炎タイプを意識した無Z、もしくはステロ+恩返しのように、相手の炎タイプで止まらない型がよいだろう。また、裏には炎に強めなポケモンを並べるのがよい。

 なお、メガヤミラミと相性のいいトリックルームギギギアルの並びもなしではないが、この場合はツンデツンデの下位互換になりがちなのであまりお勧めできない。

 

 未だ試行回数・考察共に不足している並びであるので、順次記事は更新していきます(2017/12/15 ざんくら)

 

 

 

 

【雑記】ミミッキュvsギギギアル ~仁義なき戦い~

 「ミミッキュ対策にギギギアルを採用しよう!」

 

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 七世代に入ってからというもの、ことある度にみられる文字の並びである。環境をミミッキュが斡旋し、何かにつけてギギギアルの名前を見るようになった。わが相棒の活躍。これは非常に喜ばしいことである。

 

 では実際、どのようにミミッキュぼこぼこにのめす倒すことができるのか、考察してみることにする。

結論だけ読みたいときは、適当に読み飛ばしてくださいね。

 

・さて。

 ギギギアルミミッキュに強いのだ。A特化ギアチェンジからのギアソーサーで、ASミミッキュを皮ごと確定一発。」 この口上、良く目にします。

 確かにおっしゃる通り。まさに揺るぎようのない事実。

 ギアチェンジでA1↑S2↑上昇、その後ギアソーサーという連続技で、ASミミッキュの化けの皮を貫通して確定一発を取ることができる。ギアソーサーの命中率は85だが、今はとりあえず命中率の話は置いておこう。そういえばここしばらく、ABミミッキュという単語を頻繁に聞くが、まぁそれも置いておいていいだろう。

 そう、ギギギアルは対面のミミッキュを起点にすることができる。その点では非常に優秀な対ミミッキュ兵器といえるだろう。鬼火や電磁波、呪いやトリックルームが無ければだが。まあそれもとりあえず置いておくとして。

  ギギギアルは対面ミミッキュに有利だ。よし。

 

 では次に、ギギギアルは、ミミッキュに後投げできるだろうか?

 愚問である。

 

「ガルド対策の慎重グライオンは、ガルドに後投げできますか?」

グロス対策のゴツメカバルドンは、グロスに後投げできますか?」

 

 明確に対策と呼ぶからには、後投げは出来て当然だ。というかそもそも、対面のポケモンを犠牲にしていい(=皮の無いミミッキュに勝てる)ポケモンなら腐るほどいる

 

 というわけで試しにダメージ計算。交代際に剣の舞、対面で上からミミッキュZを受ける想定。「ASミミッキュ vs A特化残りを物理耐久最高効率になるよう振ったギギギアル」ということで良いだろう。

 

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 おお、余裕をもって耐えた。やるじゃないか。ではこれでアチェンジを積むことに成功。次のターンに上からギアソーサーで勝ち、という訳だな。

 

 ...おや?ミミッキュが何かしてきたようだが

 

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 最低乱数合計値が103.1%~。ギギギアルは結局攻撃出来ることなく死んでしまった。

ちなみに霊Zだったら初撃で即死する(106.9%~)

 

 

 そう。HAベースギギギアルは、ミミッキュに後投げから勝つことができないのである。また対面であっても、相手の技構成・耐久値・ギアソーサー外し等、不安要素が非常に大きい。

 

 

  ミミッキュメタと言い、ギギギアルに可能性を感じ嬉々として採用してくれたトレーナーが、ミミッキュに負けるギギギアルの姿に失望する。そんな風景が思い起こされ、私はとても悲しくなる。

 ぜひとも”正しい"ギギギアルの知識を得て、環境に蔓延るミミッキュを破壊してほしい。

 それが私の唯一の願いだ。

 

 

・では、どうするか?

 選択肢は以下の4つである。

1.回復きのみで確定数をずらす

2.鉢巻で粉砕する

3.スカーフで上からしばく

4.鉄壁バンジリサイクルで受けきる

 

1.回復きのみで確定数をずらす

 簡単な話である。「オボンの実による回復で影打ち圏外に逃げ」ればよい。これによって、後出しから安心してギアチェンジを積むことができる。この型は、ある程度ギギギアルとしての汎用性を確保しつつ、ミミッキュにも安定するためオススメしたい

 但しこの方法の問題として、ABミミや霊Zだとやられてしまうこと。ギアソーサーの外しによっては皮すら剥げず負けることが挙げられる。

 

2.こだわり鉢巻で粉砕する

 簡単な話である。「影打ちを食らう前に倒してしまえばいい」。それだけである。この型の場合、「準速ミミッキュ抜き」までsを伸ばすのも手だろう。耐久値は怪しくなるが、場合によっては無償突破も可能だ

 この方法の問題として、やはりABミミや霊Zだとやられてしまうこと。ギアソーサーの外しによって皮すら剥げず負けることが挙げられる。

 

3.スカーフで上からしばく

 簡単な話である。「上から二回、攻撃すればいい」。

 この場合、大きくAに努力値を割く必要がない。HBベースで影打ちまで確定で耐えるようにするとよいだろう。ABミミッキュにも問題なく勝つことができる

 この方法の問題として、命中不安のギアソーサーを二回打つ必要がある。しかし、相手が霊Zであったり、2発のうちどちらかを外してしまったりしても最低限、「皮をはぐ+HPを半分程度削る」ことは出来るため、裏のポケモンで処理は容易となる。

 

4.鉄壁バンジリサイクルで受けきる

  簡単な話である。「超耐久で受け切ればいい」。

 鉄壁を積むことで、相手の剣の舞を帳消しにし、余裕で耐久することができるようになる。1発2発ギアソーサーを外しても問題なく勝てる上、ABでも霊Zでも、鬼火呪い等補助技を打たれても勝てるのがこの型の強みである。

 問題として、役割対象が極めて限定的であること、調子に乗って鉄壁を積んでいるとシャドクロが急所に当たって死ぬこと、がある。

 

 

・終わりに

 如何でしたでしょうか。「え?これで終わり?」「結局ギギギアルってミミッキュにそんな有利じゃないじゃん?」と思っていただければ、その認識は概ね正しいです。「いや無駄になげーよ」とお思いのかた、ここまで読んで頂きありがとうございます。おつかれさまです。

 

 結論として、アチェンジギギギアルはあくまでミミッキュで止まらない積みアタッカー」であり、ミミッキュのメタを張る」「ミミッキュを対策する」といったポケモンではありません

 それでも、ギギギアルミミッキュを対策しようと思った時は、上記4つのような型で勝つことも出来なくはないですが。特に4については、汎用性はないですがミミッキュに対しては無類の強さを誇ります。

 

 そんな感じで締めにしたいと思います。それぞれのギギギアルの型については、使用感とともにこれから記事にまとめていきますので、細かい調整など気になった方はどうぞご覧ください。

 

それではまた。( 2017/12/11 ざんくら)

 

 

 

 

【型考察】Zギギギアル概論

「力を手に入れた。すべてを破壊する、そんな力を...」

 

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 七世代でZ技を習得したギギギアルさんの一言。ご存知の通り、ギギギアルというポケモンの最大の強みは「ギアチェンジによる超速度から繰り出される超火力Z技」である。今回はそれぞれの「ギアチェンジギギギアル」のZ技について、メリットデメリットを簡易的にまとめる。

 なお、このページでの言及火力は基本的に「ギアチェンジを積んだ後(A1↑S2↑)」前提であることに留意されたし。

 

・鋼Z

 元技はギアソーサー。威力180。一致換算270。最も汎用性が高く、純粋に強い

 A1↑ギアソーサーで倒せなかったガブリアスランドロスメガボーマンダメガバンギラスなど、大抵の鋼等倍以上ポケモンを一撃で葬ることができるため、抜き性能に磨きがかかる。ギアソーサーの命中85からくる外しのケアとして打つこともでき、優秀。

 注意すべき点として、カプ・レヒレメガボーマンダについて、厚く耐久に振られていると落とせないことがある。ステルスロックを撒きたい。

 変化球として、ギアチェンジをZ技として放てるため、「挑発テテフを強引に起点にする」「エルフ始動イーブイバトンにめっぽう強い」ことも挙げられる。

 

・電気Z

 元技はワイルドボルト。威力175。

 通常ワイルドボルトでは倒しきれないテッカグヤカプ・レヒレ、メガギャラドスを電気Zでわんぱんち。また反動ダメージをケアすることができるので、「うっかりミミッキュの影うち圏内に入ってしまった」ということが減る。相手のグロスやガルド等、鋼タイプに最大打点をとるならこれ

 壁コケコから繋いだ電気Zギアルの火力は凄まじくエレキフィールドによる補正で実質的に一致電気Zが打てるため、基本的に電気等倍ポケモンであれば一撃。

 また、この型はランドロスガブリアスメガボーマンダ等を一撃で倒すことができないので、地震を透かす「電磁浮遊」を採用することが多い。おまけ程度だが、電磁浮遊をZ化することで、回避率が上昇するためワンチャンあったりする。

  受けサイクルでよくある「ドヒドグライ」「ブルルドヒド」等の並びに強い

 

・ノーマルZ

 元技はギガインパクト。威力200。

 リザードンバシャーモ等の炎タイプ、ボルトロスロトムなどの電気タイプで止まらない。範囲は最も広いため、他のポケモンで削りを入れた後の抜きエースとしては優秀。

 また、元技のギガインパクトがギアソーサーと指数が同じで、命中が5だけ高いため、ラス1対面で少しだけだが安定した命中を取ることができるようになる。

 

・格闘Z

 元技はいわくだき。威力100。

 大抵のナットレイを起点にできるジバコやドラン、ツンデツンデに打点が持てるうえ、バンドリにめっぽう強い。しかし、汎用性は皆無である。

 7世代からの秘伝マシン廃止により、 岩砕き修得が6世代限定となってしまった。若干育成がめんどくさい。

 

 

・最後に

  当然であるが、「鋼Zで一撃」と書かれたポケモンは電気Z型では倒せなく、「電気Zで一撃」と書かれたポケモンはノーマルZでは倒せないetc.

 パーティや環境と相談して、どのZを持たせるかをしっかりと判断する必要がある。

 

  また、具体的な調整に関しては、【調整考察】ATギギギアルのSライン、【調整考察】ATギギギアルのAラインをご参考ください。

 

以上です。

 

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以下おまけ

エスパーZ

 元技はサイドチェンジ。優先度+2という先制からZ技のモーションに入ること、またエスパータイプというギギギアルから想定することが困難なタイプを持つZ技の発動により、一時的に対戦相手を混乱状態に陥れることができ、精神的アドバンテージを稼ぐことができる

 追加効果はギアチェンジの下位互換(S2↑)。

 

・虫Z

 元技がシグナルビーム。威力140。

 あの禁止伝説級HSフーパ(ときはなたれし)が確定一発(102.6%~121.9%)フーパの素早さ種族値が80、ギギギアルは90であり、こちらが上回っているので一方的にフーパを粉砕できる。パーティ単位でフーパが重い場合は採用してみるといいかもしれない。

 

 ちなみにギアソーサーZでも確定一発(112.8%~133.6%)。

 

 

 改定・追記 2018/01/15

 格闘Zの利点を追加。