【並び考察】メガヤミラミ×ギギギアル
メガヤミラミ+ギギギアル。ヤミラミが誘う妖精をギギギアルで起点にする並び。
・強み
まず、ヤミラミというポケモンは両受けが可能なポケモンである。メガ後H50-
B125-D115という多少心もとない数値とは裏腹に、メガ前の特性いたずらごころによる先制鬼火+イカサマによって物理アタッカーを機能停止に、先制瞑想+バークアウトによって特殊アタッカーを機能停止に追い込むことができる。また、受けポケモンにとって脅威である挑発や毒毒はメガ進化後の特性マジックミラーにより完全に無効にすることができ、場合によっては初手から場に置いておくだけで降参を引き出す、といった芸当が可能なメガポケモンである。
総じてまずメガヤミラミの単体性能は非常に高い。と私は思う。
では、このメガヤミラミの弱点は何か。純粋に抜群を取られるフェアリータイプ、鬼火の入らない炎タイプの物理アタッカー、瞑想再生で追いつくことができない超火力特殊アタッカーである。環境に即して具体的に羅列するなら、フェアリーとして「ミミッキュ」「カプ・コケコ」「カプ・テテフ」「カプ・レヒレ」「メガクチート」「マリルリ」。炎物理として「メガリザードンX」「バシャーモ」。特殊として「メガリザードンY」「ウルガモス」「Z持ちアーゴヨン・ボルトロス・ゲッコウガ」。
このあたり。
つまり、相手は上記のポケモンを選出しないことにはメガヤミラミを突破できないということであり、上記のポケモンの選出を誘導することができるということである。特別、ヤミラミというポケモンの性質上、初手は妖精、裏に鬼火透かしの炎タイプを添えるといった展開が多い。
ここでギギギアルの出番。上記妖精タイプは、基本的にすべてZ型ギギギアルの起点ポケモン代表格であり、後述の炎タイプ、特殊アタッカーに対してはノーマルZが等倍で入るため、無Z型がひとたびギアチェンジを積んでしまえば敵ではない。
また、ヤミラミは鬼火バークアウトといった、「後続に繋ぎやすい、起点を作りやすい技」を豊富に持ち、ギギギアルの起点をつくることも容易い。
つまりどういうことか。パーティにヤミラミがいると、「ギギギアルの起点を作りやすく、かつその通りが良い選出を誘導できる」のである。これがメガヤミラミ×ギギギアルの強みだ。
注意点として、無Zでは火力が微妙に足りない(耐久振りのメガリザードンXYは落とせない)ため、ステロ・削りを入れておきたいこと、メガバシャーモには勝てるが択になる(突破orインパクトの反動を残して突破)こと、など。
・この並びで勝てないポケモン・並び
1.特筆すべき弱点として、対面の炎にどちらも勝つことができない。裏のポケモンで確実に受け・流しを遂行できるようパーティを組むべきである。リザードン、バシャーモ、ウルガモス、ヒートロトム等。
2.ヒードラン。こいつは炎の中でも特別無理。むりむりむーり。マジムリ。やーめてー。存在するだけで下手に鬼火が打てない。ギアルも有効打を持たない。裏で何とかしましょう。
3.ギギギアルが勝てない物理悪タイプ。いたずらごころの使用によりヤミラミが上から鬼火を打つことができないので若干きつい。展開次第で何とかならないこともない。ワルビアル、ベトベトン、メガギャラドス、メガサメハダー等。
4.カプ・レヒレ。ミストフィールドを展開されることで、ヤミラミの鬼火が無力化する。耐久に厚く振られている場合、ギアルも電気Z以外では落とすことができないため、意識したい。
・並べるうえで推奨される型
前述のように、Z型ギギギアル+鬼火両受けメガヤミラミ、という形を取りたい。特にギギギアルは相手の炎タイプを意識した無Z、もしくはステロ+恩返しのように、相手の炎タイプで止まらない型がよいだろう。また、裏には炎に強めなポケモンを並べるのがよい。
なお、メガヤミラミと相性のいいトリックルーム型ギギギアルの並びもなしではないが、この場合はツンデツンデの下位互換になりがちなのであまりお勧めできない。
未だ試行回数・考察共に不足している並びであるので、順次記事は更新していきます(2017/12/15 ざんくら)