はじめに
お久しぶりです。ざんくらです。
今回ははいどらさん主催「はいドラフト in ポケットモンスター鎧の孤島」に参加させていただきました。その感想/構築記事になります。
▽企画要項
大会ルールを大雑把に説明すると、「4人の主将が、ドラフトの形式でチームメンバーを選び、総当たりによる団体戦を行う」という企画。
ありがたいことに観測者仲間の(同じアーティストを推している)くー。さんからお誘いいただき、ド級コミュ障だし参加者12人中3人しか知らないよ空気壊したらしぬいやだしにたくないぁぁぁぁぁぁぁぁって心の中で叫びつつも、なんやかんやルールもメンバーも面白そうなので参加させていただくことにしました。面白そうには勝てない。困った。
こういったメタゲームが出来そうな企画は前から参加してみたかったので、非常にウキウキしていました。まぁ結果はタイトル通りなわけですが。はい...
ドラフトの結果、主将が参加者の中で数少ない知り合いであったりくさん。チームメンバーが始めましてのえみつきさんになりました。
対戦構築を組み上げるにあたって
そもそも。この大会では3人1組のチームである以上「対戦する相手は3人のうちだれか」ということになります。すなわち、完全にとは言わないまでも人読みや構築読み、「特定個人に対するメタゲーム」が成立しやすいわけです。
このルール下において、非常に大きな懸念がありました。「積み構築は非常にメタが貼られ易い」ということです。
カバルドン軸は不意のラムで崩壊するし、壁展開は瓦割り一つで崩壊する。なによりどれだけ展開を用意しても、相手の構築コンセプトとは関係なく単体で積みを破壊するピンメタモンという存在。大きく構築の軸を変えなくても、持ち物1つ、技1つ、ポケモン1匹で完全に対策できるメタの張りやすさは、他の構築と比べ物にならない脆さがあると思っています。
レート対戦では、環境にいない型や軸、あるいはメタモンを切った積み構築が総合的に通用しても、メタゲームが適用される場では明らかに戦えません(と思い込んでいました)。
僕は好んで積み構築を使っており、過去の世代も含め結果を出したシーズンも全て純正積み構築です。
過去の構築記事等は普通に公開しており、対戦配信も行っています。(そこまで対戦相手を研究する参加者がそういるとは思えませんが...)「ざんくらは積み構築以外使えない」ということが考慮されることを、僕自身が考慮しなくてはいけませんでした(と思い込んでいました)。
そういった理由で、とにかく「積み構築を使いたくない」という思いがあったうえで、構築を組んでいくことになります。以下から、各チームの対戦内容と共に、持って行った構築について触れていこうと思います。
初戦 vs Dチーム
本大会では主に4つのルールで、それぞれ対戦が行われます。それぞれシングルs5・シングルs6(上位禁止)・ダブルs6・マルチバトルs5。vsDチームの際ざんくらが担当したのはシングルs6でした。
シングル/s6 構築
持って行ったのはシンプルな積み構築。これ。
△ミルタンク/ロンゲ始動積み展開
「え!?あれだけ積みは使いたくないって言ってたのに!?」ってなるかもしれませんが。一番使い慣れていて、かつ自分が一番戦いやすい構築を、大きなメタも無くもってきました。
理由は二つで、「初日で絶対に2勝しておきたかったこと」「メタゲームを仕掛けるべき相手ではないと考えたこと」でした。
前者は日程的な話になるのですが、この次に控えていたのはダブルバトル。準備期間中ほとんどをダブルの構築調整に割いていたにも関わらず、60戦して「スーパーボール9」から動けないダブル雑魚っぷりを発揮していたので、どうしてもシングルルールで自分の勝ち点を稼ぎたいという考えがありました。そのため、シングルでは自分の信頼している構築で、「初日で絶対に2勝しておきたかった」。
後者は主将に相談したところ、「Dチーム(今回の対戦チーム)は人読みをする人が少なく」「人読みが来るとしたらCチームだろう」という見込みがあったためでした。実際Cチームは自分を誘ってくださったくー。さんが主将を務めているため、ある程度の情報共有があると考えられ(フラグ)、またDチームメンバー過去使用構築を確認したところ、比較的自分の構築がそのまま通しやすいものだと判断。「メタゲームを仕掛けるべきチームではない」と判断しました。
以上のことから、上記の積み構築を持っていきました。とはいっても完全にいつもの構築を持って行ったわけではありません。ここからメタ要素を話していきます。基本的には「技範囲の調整」と「壁展開の採用」の二つを行いました。
単体ポケモンとして意識したのは「ニダンギル採用者の存在」「ホルードの採用率の高さ」。主将から頂いた情報で最も警戒したのがこの二つです。この2枚が構築に居ても選出をためらわないようにするため、ジャラランガの身代わりを切って、ドレインパンチと放射の範囲を取りました。
また、S6では起点つくり1積み5で回すことが多かったのですが、今回は起点つくり2積み4。対戦相手の情報が少ないこともあり、どうしても無理な構築が来た場合の保険、かつ、使い慣れてはいるけど過去に構築記事等に残していない壁を採用します。そのうえで、壁展開と相性が良い(と筆者が思っている)上、S6ルールに触れていない場合に安易に採用されがちなパッチラゴンに強烈な有利が取れるフロストロトムを採用しています。
シングル/s6 対戦 1戦目
対戦相手はざっちさん。簡単に試合の流れを振り返ります。
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お相手選出が初手カイリキー、裏ペンドラー@1
初手ロンゲカイリキー対面、リフレクターを貼りつつ爆裂パンチを受け、電磁波を撒きながらソウルクラッシュ。お互いが自傷したり痺れながらも、最終的にはこちらに運が傾きロンゲが対面を制します。裏から出てきたのはペンドラー。そのままペンドラーダイマックス。
ペンドラーに電磁波を当てながらロンゲがダイスチルで退場。ギギギアルを死に出し。
リフレクターが十分に残っていたので、ダイアースを受けながらギアチェンジ。半分程度のダメージを受けながら上を取り返し、返しのターンでギギギアルにダイマックスを切りながら上からダイスチル。Bを上げつつこのままギギギアルを通して勝ち、かと思いきや返しのダイアースでギギギアルが吹き飛びました。急所。
そのままウルガモスを死に出し。麻痺や岩技非所持外しに期待するも、岩雪崩が命中。HBにかなり厚く割いていたので耐えはするが、そのまま怯み。次の雪崩も命中して負け。
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壁展開を採用していた以上急所負けはしょうがないです。急所が無ければ裏を考慮しても十中八九勝てたのではないかと思いますが、逆に初手ロンゲカイリキー対面でロンゲが負けていた場合、裏でカイリキーを起点にするのは難しいので、結局のところどうだったんだろう、と言う感じ。
悔しい試合でしたが、プレイングも選出も間違っていなかったと思うので後悔はありません。
シングル/s6 対戦 2戦目
シングル2戦目は同じくざっちさん。リベンジマッチでした。僕は全く同じ構築を持って行ったんですが、(よくよく考えれば再戦のことを考えて別の構築を持っていくべきでした)ざっちさんは構築を変えていました。えらすぎて泣いた。以下試合の流れ。
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ロンゲ光の壁からサーナイトムーンフォース。ロンゲが半分削れたのでそのままリフレクターを押してロンゲ退場。ここまで理想的な壁展開。ギギギアルを死に出し。
ギアチェンジを押すと相手ホルードに交代。この時点で相手がギギギアルを切り返せないと判断しダイマックス。上からダイスチルを打つも襷で耐えられ返しの地震で微ダメージ。そのままダイスチル連打でホルードとサーナイトを破壊。相手ラス1ウーラオス。
ここでまだ壁ターンもギアルのHPも残っていたため、「抜いてる願望の壁B上昇貫通スカーフウーラオス水流連打(ギアルは最速スカーフ98族抜きなので上を取られていることはないが、相手視点の最もわかりやすい勝ち筋を通すプレイング)」を警戒してワイルドボルトを打つか、「スカーフ以外でダイマナックル」を読んで(急所がなければ耐える)ギアソーサーorギアチェンジの択(ワイルドボルトを打つと反動でギギギアルはしぬ)。
結果、1戦目の急所負けのこともあり、ひよってワイルドボルトを選択。ダイマされ耐えられ、持ち物の兼ね合いもあってそのままジャラランガも押し切られて負け。
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襷兎に85%リスクを背負った非ダイマックス読み襷貫通ソーサーを決められなかったり、甘えたワイボ打ったりした結果の読み負け。また、メタを張ろうとして切ったジャラランガの身代わり、結果的にニダンギルはいなかったので、もし残せていれば勝てていた。
もろもろが結果論ではあるが、悔いが残る試合だった。
そんなこんなで初日全敗。つら...
2回戦 vs Aチーム
初日全敗してへこんでいたのもつかの間、翌日。ダブルバトルの日がやってきました。
ダブル/s6 構築
使用構築はこちら。
△プラスマイナス先送りエラがみ袋叩き正義の心晴れ構築。何。
まだまだ試行錯誤段階の産物ですが、ダブル初心者なりに「プラスマイナス構築が使いたい」という感情と「ギミックもたくさん使いたい」という願望を押し込んだパーティ。
ダブル構築経緯
ギアルストリンダーを数戦回したところ、低速ポケモン対面は圧倒的に有利だが、相手2枚に上を取られ行動保証がなくなった瞬間に構築が崩壊する。特に「セキタンザン」「晴れ」「雨」「ファイアロー」が重い。セキタンザン構築への解答としてヤミラミの先送りを採用。さきおくりと相性が良く、対戦相手にボコボコにされて感心したのでとりあえずウオノラゴンを並べた。ギアルストリンダーは地面が重いため、裏に当初袋叩きアイアントとビリジオンを採用し、いったん構築を完成。
しかし、これだとあまりに天候が重くて泣いたので、ヤミラミにあまごいと日本晴れを両採用。アイアントのパワーがないことに嘆きながらふくろだたきポケモンの一覧を眺めていたところ、ヤミラミの日本晴れを活かしつつ、強いと聞いていたヤミラミリザードンを並べることができるの天才過ぎてそのままスカーフリザードンを採用。構築が完成したが、そこからヤミラミが棒立ちになることが多く、メタ対象である晴れとマッチングもしなかった。ウオノラゴンに雨乞いも過剰火力過ぎていらん上に、リザードンが暴風を打ちたい場面もなかったので、あまごいを切ってパッチや水ラオスに打てる鬼火を採用した。まさかこれで泣くことになるとは思わなかった。
ダブル/s6 対戦
対戦相手はべすらいむさん。本大会参加者で数少ないFF、かつツイートを見て勝手に好いていた人だったので、対戦できるのは素直に嬉しかった。
肝心のべすらいむさんの構築は「晴れナッシー軸」
ヤミラミの雨ごいを切った直後の出来事である。泣いた。その頭の混乱がやまぬままに選出。「ナッシーはストリンダーの毒技で倒そう」と思った。当時の僕は知らなかったらしいですが、ストリンダーは毒タイプで、エスパー技が抜群らしいです。以下対戦概要。
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お相手前ナッシーキュウコン、後蹂躙され過ぎて覚えてない。
初手対面が出来た時点でストリンダーがエスパー技で破壊されることに気が付く。何とかしようとストリンダー側エスパー無効のヤミラミ引き、ギギギアルノラゴン引き。
ヤミラミ引きが読まれてノラゴンに集中されノラゴン落ち。この時点で勝ち目が完全になくなった。そのままボコされて負け。
シングル脳で「初手は安定行動しかとれない」呪いが抜けていなかったのも抵抗できなかった理由の一つかもしれません。ダブルは情報量が多いから初手から裏読み行動できますね。
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これに関しては、単純に実力不足です。構築も弱いしプレイングも弱い。悔しい。
この日2戦目のマルチバトルは、主将考案の天才的構築をわちゃわちゃ回していただけなので割愛。ありがとうりくさん....... ; ;
最終戦 vs Cチーム
この日を待っていた。この日の為にこの大会に参加したと言っても過言ではない。まず構築を見てほしい。
使用構築は「積み構築偽装、起点3選出」。メンバーだけを見ると積み構築だが、メインアタッカーのギアルウルガジャラランガは見せポケモンである。
どう考えても「ステロ投げ火炎玉ミルタンク」、「壁ロンゲ」、「ベールバニラ(このポケモンに関しては現環境対面性能を評価されてるので偽装と言えるかどうかは微妙ですが...)」に見える構築で、「初手キョダイチチゲキ」裏「ビルドオーロンゲ」「襷対面バイバニラ」を敢行し相手のド肝を抜き、事前考察を粉々に砕き、心を破壊する極悪非道なコンセプト構築をもっていきました。初手のミルタンクを即ダイマさせ数的有利を取り、相手の切り返しダイマをバニラかロンゲで止め、残りで詰める。そういうかんじ。天才。
ミルタンクは直近しばらく火炎玉ステロの型を使っていて、ツイートもしていたので先入観のすり込みも完璧。本当は日程の合間に普通のシングル枠を久留葉にやってもらって、パッチもウーラオスにも仕事できる火炎玉ミルタンク最強!ってしたかったけど日程の都合上断念。また、対戦相手の主将も似た型のミルタンクを前期に使っていたらしい。
完璧だ。もう綺麗に勝つ未来しか見えない。
結果
「ギギギアルって物理?特殊?」って言われながらポリゴンZに全部焼却処分されて負けた。
「普通のひとはギギギアルなんてポケモン知らない」「そもそもそんなにメタを張りに来ない」事実を真摯に受け止め、ガン刺さりしていたギギギアルを素直に選出する必要がありました。つらい...
おわりに
結果個人戦全敗とかいうあまりに不甲斐ない結果で終わりを迎えました。
主将がMVPなのに自分が全敗なの立つ瀬がなさ過ぎるのでギギギアルに電磁浮遊返してください。マジでつらい。辛いけど対戦や考察自体はすごく楽しかったのでたのしかったです。
全体を通して、中途半端なメタを貼って負ける展開が多かったように思います。最大の反省点。メタゲームって難しい。
あまり長くだらだら書いてもしょうがないので、このあたりで終わろうとおもいます。
最後に、主催してくださったはいどらさん、誘ってくださったくー。さん、対戦して頂いた皆様、そして何より、一緒に戦ってくれた、りくさんとえみつきさん、ありがとうございました!楽しかった!また遊んでください!!!!!!!
以上です!おつかれさまでした!