はじめに
構築記事ではお久しぶりです。ざんくらです。TNは今迄「はぐるま」でしたが、今作から「くるは」になりました。よろしくおねがいします(?)
剣盾始まってから最初のシーズン、本当に楽しかったです。新ポケ達はもちろん、ダイマックスでプレイングの幅が広がったこともあって、純粋に対戦を楽しめました
環境初期は輝石ギギアル+祟り目ドラパルトの状態異常サイクルやロンゲスタートの壁構築を使ったり、中期はトリルギアルからの鉢巻シザリガー&張り切りアップリューで遊んだりと、いろんな構築を試したりしてました。後々これらも記事に起こすかもしれませんが、最終的にはこの記事にまとめる積みに落ち着いた形になります
結果も最終日最高205位/最終264位と、個人的には十分満足。本当は二桁まであげたかったんですが、時間と実力が足りない
△最高順位達成時の世界時計入りスクショ(右下:うちの子)
というわけで
今回のシーズンに使った構築はこちら
バンギorカバスタートのスタンダードな積み構築になります。構築名の「嚮壁虚造(きょうへききょぞう)」は、「実在しないものを存在するかのように捏造すること」という意味らしいです。
今回の構築のコンセプトはこの言葉通り(?)「壁を貼らずに壁展開をすること」。積みポケモンに持たせた半減実によって、疑似的に壁展開の動きを再現します。なんとパーティの内4/6が半減実を持ってます。いろいろとおかしい。
以下自分の思考整理も含めて、この構築についてつらつらと書いていこうと思います。常体だったり敬体だったり。気分と読みやすさ次第。
構築経緯
相変わらず「ギギギアルを使いたい」というところから構築スタート。
相棒龍として長年連れ添ったボーマンダが不在なためドラパルト、フライゴンと試し最終的にミミッキュに構築単位で強くなれるオノノクスに確定。
受けへの崩し枠を探している際、崩し性能と抜き性能を同時に持てる今迄になかったタイプの積みポケモンとしてファントムの性能が非常に気に入り、この時点で構築の軸をファンクスギアルの3体に確定させた。
この3体で起点にし難いドリュウズに対する積みアタッカーとして最初はバイウールーを採用していたが、最終的には飛行タイプの強みに惹かれアーマーガアに変更。
起点作り役として、最初はカバルドンオーロンゲの二枚で回していたが、オーロンゲの対策が進みあまりにもその性能を活かせないと判断し、オーロンゲを泣く泣く解雇。壁を貼る代わりに半減実を積みアタッカーに持たせまくって積みターンの弱さを補完、オーロンゲの枠には、カバルドンが動き辛いキッス・雪ゴリラへの性能及び純粋な対面性能・起点つくり性能の高さを評価してバンギラスを採用した。
基本選出
基本はカバ+積みポケモン2。アーマーガアが見える場合に初手カバを投げるのであれば、ケアに裏スピンロトム(以下ファントムとします。扇風機のファン+ロトムでファントム、流行れ)を添えます
相手にヒヒダルマやリザードン等、イトケカバルドンが一撃で倒される可能性のある場合はバンギラス+積みポケモン2で動きます
どちらのパターンでも、「カバルドンかバンギラスが突破される状態」で裏の積みが動けるよう試合展開をコントロールできるようにします。また、相手の初手が明確に読める場合は、それに合わせて初手から積みポケモンを投げる動きも視野に入れます。(EX:初手ニンフィアサザン読みギギギアル)
次に、それぞれのポケモンについて、採用意図や使用感を書いていきます
個体解説
ギギギアル
@オッカのみ(火半減) クリアボディ
149(108)-167(252)↑-139(28)-X↓-107(12)-124(108)
ギアソーサー / ギアチェンジ / ワイルドボルト / ギガインパクト
・採用意図、調整意図、技構成
カババンギを破壊しにくるニンフィアミミッキュトゲキッス、及び拘った雪ゴリラを起点にしていける今世紀最強のポケモン。及び相棒枠。剣盾でも居てくれて泣いて喜んだ。ゲーフリさんの靴は舐めると甘い
調整ついて、初期に用いていた壁前提珠個体を流用したためHP10n-1、A特化、Sはひと巻き最速スカーフサザン抜きまで振って、陽気珠ミミッキュの影打ちダメージが落ちるところまでBに振って残りD
技構成ついて、ギアソーサーギアチェンジワイルドボルトまでは確定。@1をガルドピンポイントのダメ押し、ロトムパッチラゴンに対するギガインパクト、相手のダイマやゴーリに対する優位性を確保するための身代わりと選択であるが、今回は抜き性能を重視してギガインパクトでの採用
本構築ではギガインパクト一択だと思うが、パーティ単位でギルガルドが重いため、今後ガルドが増えるようならダメ押しも視野
・使用感
前回の記事で若干触れたが、今作では化けの皮の弱体化によりA1↑ソーサーを耐えられる心配が(今のところ)ないのでミミッキュ相手にブイブイ言わせられる。えらい。ただやっぱりギアソーサーを外すと終わる。シーズン終盤には呪い持ちや鬼火持ちが見られたため、今後はそう易々とはいかないかもしれない
特記するべき事項として、オッカのみが最強だった。主に発動対象はトゲキッス、サザンドラ、雪ゴリラ、ドラパルト。拘り雪ゴリラに死に出しすると相手が勝手にダイマ権を捨てながら起点になってくれるのが気持ち良すぎて泣いていた
△オッカの仮想敵(但しゴリラからダイアースが飛んでくると死ぬ)
元々持ち物はドラパサザンを一撃で倒せるよう珠一択だと考えていたが、足りない火力をカバルドンの砂やステロでカバーして起点範囲を広げたほうが良いと判断。最悪カバが展開できなくともダイスチルで落とせばいいと考え、オッカに変更した
ダイマックスの追加効果について、ダイサンダーはあくびニンフィアや後出しブラッキーに勝ち筋が作れ、またダイアタックはサザンに挑発を打たれた場合のS逆転手段として有用。どちらの追加効果も非常に強い
上から打つダイスチルも強く、HPが半分程度残っていて一方的にダイマできれば、ドリュウズにも殴り勝てるいかれぽんち具合。ブラッキーのイカサマダメも抑えられる
また、いつもの如くオニゴーリ、バタフリー等の身代わり主軸にも強い。えらい。
体感積みポケ選出率2位/4位
オノノクス
@ハバンのみ(竜半減) 型破り
167(124)-183(124)-111(4)-X↓-91(4)-163(252)↑
・採用意図、調整意図、技構成
明確にロトムに強く、ミミッキュで止まらない積み龍として採用。ドリュウズよりも素のSが高く、インファイトで打点を持てる点が高評価
調整について、ミミッキュを素で抜きたかったので陽気最速。採用当初はキッスに対するダイスチルのダメージを考えてA振り切り珠だったが、ステロからの展開を考えて、対面からドラパサザンと殴り合える耐久振りハバンに変更。HBは陽気ドラパルトのアロー確定耐え、HDは臆病サザンの流星群最高乱数切って耐え
△ハバンの仮想敵
技構成について、メインウェポン逆鱗、ナットやバンドリに打つインファイト、ミミッキュとトゲキッスに打つアイアンテールで完結。型破りで天然ヌオーを破壊できる都合上、対ドヒドイデ用やロトム用の地震、ミミッキュに対して外しのリスクを負わずかつダイホロウで殴り合いに強くなるシャドークローが欲しい場面もあった。スペースが足りない
・使用感
火力が十二分に足りていて、とにかく強い。アーマーガアの居ないptはこのポケモン一匹で壊滅されられることも少なくなく、A種族値147は伊達ではなかった
龍の舞さえ積めばスカーフ雪ゴリラの上を取れるのも偉い。また、ハバンをもたせることで龍入り構築に対して強気に初手に投げられるのが本当に強かった
ロトムを起点にしたいが、常に鬼火に怯えなければならない問題を抱える。相手のアーマーガアに弱い点、ダイマを枯らされるとミミキッスにアイアンテールの75%を押し付けられる状況に立たされる点は怖い
体感積みポケ選出率3位/4位
スピンロトム
@ラムのみ ふゆう 臆病CS252
10万ボルト / エアスラッシュ / 悪の波動 / 悪だくみ
・採用意図、調整意図、技構成
上記二体でキツく、カバルドンに挑発を入れたがるアーマーガアにやりたい放題できる積みアタッカー兼崩し枠。アーマーガアの前で悪巧みを積むだけでゲームが終わることもしばしば
調整について、ダイジェットでドラパルトを抜くためには臆病S振りが確定。火力も心もとないため、CS振り切りで落ち着いた。火力が足りないから控え目にしたいし、耐久があまりに足りていないためHに振りたい。最速ドラパルトが絶滅したら控え目HCベースが良いかと思います
技構成について、一致技2つは確定、崩しと抜き性能の為に巧みも確定。ドラパを倒すため、及びダイアークによるダイマックス同士の打ち合いに強くなるため悪の波動。ミミッキュを重く考えるならシャドーボールが欲しい
・使用感
悪だくみダイジェット枠としては強力な対抗馬トゲキッスが存在するが、アーマーガアにやりたい放題できる点、ダイアークによって相手のヒートロトム等とも打ち合える点、相手のトゲキッスに明確な有利が付く点を加味してこちらに軍配が上がった
ラムのみは、欠伸で誤魔化そうとするブラッキーやカバルドン、毒を入れて処理しようとするドヒドイデヌオー等に非常に強く出られる
10万でダイマギャラを落とせなかったり、ダイマゴリラをジェット二発で落とせないのはほんとに弱い。火力が足りない。エアスラ霊獣ボルトロスくださいという思いが強い
話の本筋とは全く関係ないですけど、略称ファントム(扇風機のファン+ロトム)を浸透させたい。スピンロトムって口に出すのあまりに長いからもうちょっとなんとかなりませんか。
体感積みポケ選出率1位/4位
アーマーガア
@ソクノのみ(電気半減) ミラーアーマー
181(60)-151(244)↑-126(4)-X↓-106(4)-112(196)
ブレイブバード / きしかいせい / ビルドアップ / みがわり
・採用意図、調整意図、技構成
最後に入ってきた補完枠。ドリュウズを起点に出来るポケモンを探してたどり着いた。中盤はコットンボディプレバトンのバイウールーを使っていた(強かった)が、選出画面での圧力と地震を透かせない(もふもふも乗らない)ためこちらに変更
調整について、Sをダイジェット一回で最速リザ抜き、HBを身代わりがナットの無振りジャイロを確定で耐えるところまで振って残りA
技構成について、きしかいせいはダイマ時の圧力(ダイナックル威力100)のために採用。積んだ後に出てきたロトムを殴り散らかす。身代わりを活用すれば威力200も夢ではないが、正規の起死回生使用はあまり現実的ではない
・使用感
ソクノの仮想敵はロトム。ドリュ対面でビルドを積めば、後出しロトムをソクノ込みダイナックル×2で粉砕できる(ヒート以外)。カバやバンギで削りを入れておけばロトムを起点にすることすら可能、ということで採用した。が、結局あまり選出は出来なかった。選出できたときは3タテする
パーティに存在するだけでドリュウズの選出抑制になっていた実感があるので、採用し得かもしれない。体感積みポケ選出率4位/4位
バンギラス
@きあいのたすき すなおこし
207(252)-154-130-115-123(20)-111(236) 性格補正なし
岩石封じ / バークアウト / 馬鹿力 / 電磁波
・採用意図、調整意図、技構成
カバルドンを一撃で破壊しにくる雪ゴリラ・リザードンや面倒くさいトゲキッスに対して強気に出られる初手要員。
調整は、Sを岩石封じでサザンドラ抜き、HDをトゲキッスのマジカルシャインを2耐えまで振った。もともと放射を採用する予定で、物理特殊どちらも火力を削りたくなかったため無補正としたが、馬鹿力の火力を考えると意地っぱりがよい。ゴリラの前で行動できるようにするためだけに襷を持たせている。
技構成について、裏に繋ぎやすい技かつメインウェポンとして岩石封じとバークアウト、馬鹿力はドリュウズバンギラス、サザンドラやヒヒダルマへの打点。電磁波はヒヒダルマやドラパルトに打ち込むことで、裏のロトムがダイジェットを押さずに制圧する筋を取ることが出来るようになる。
ステルスロックが不採用なのは純粋に枠が足りないため。バンギラスは大抵相手のポケモンを一体持って行ってくれるので、総ダメージ量的には満足する。
・使用感
600族つよい( ^q^)
こいつで龍の舞積んだほうが強い気もします
カバルドン
@イトケのみ(水半減) すなおこし 腕白HBd
ボディプレス / 岩石封じ / あくび / ステロ
215(252)-132-176(172)↑-X↓-103(84)-67
・採用意図、調整意図、技構成
みんな大嫌い大好きカバルドン。ギアルの足りない火力を補いかつ強力な初手誘導要因としての採用。挑発やラム等が見えない、素直に仕事が出来そうなpt以外には裏から出したいが、だいたい仕事ができるので初手に出ていく有能なカバ
調整は、トゲキッスの巧みダイジェットを耐えるようDに割いたHBベース、のつもりだったが、計算間違えてたみたいで余裕で死ぬので意味のない感じになっています。おかしいな。
技構成について、地面技を切って身代わりサザンに屈しないボディプレス、対面のミミッキュとラム持ってるアピしてくるギャラキッスに打つ岩石、残り欠伸ステロ
ボティプレスは果てしなく微妙。サザン入りに出しやすくなるのは偉いが、実際サザンに打つことはほとんどなかった。副産物的に、挑発してくるタチフサグマをワンパンできたりしたが、汎用性を考えると吹き飛ばしで良い気がする
・使用感
ボディプレスが非常に諸説あるが、とりあえず強い。イトケのおかげでウオノラゴンやミトム、ギャラドスの前でも行動することが出来、不意のラム持ちに破壊される点以外は信頼できる。変更するのであればボディプレス→吹き飛ばし
剣舞ミミッキュと対面したときは意図的に欠伸を打ってミミッキュのダイマを強制する。カバの前でミミにダイマ切らせたら、裏のギアルかノクスのダイスチルでしばけるのでかなり有利になる
鉢巻雪ゴリラが増殖しているので、その点についてはかなり選出しにくい
以上が個体各論的なアレになります
この構築で厳しいポケモン・並び
メモ書き程度に簡単に箇条書き。
ロトム通す以外に勝ち筋がない。カバルドンはアイヘで怯まされる。唯一カバルドンに地面技が欲しいと思った相手
・キッスギャラパル以外のラムポケモン
考慮外のラムでカバルドン突破されると、裏が誰も起点に出来なくて詰みます
・鬼火ロトム、鬼火ドラパルト
起点にし難いことこの上ない。できる限り欠伸で流しましょう
・すいすいCSガマゲロゲ
無☆理
・蓄えるヌオー
急所に当てれば勝てる、簡単ですね。
ロトムがバンギラスで完全に止まり、ノクスがアーマーガアで止まり、ギアルはドリュウズで止まる。相手に先にダイマを切らせてギギギアルを通すか、こちらのバンギラスで相手のバンドリどちらかを無理やり持っていく筋を考える。アーマーガアを通したほうが良さそうだが試したことはない。信用がないので...。
これは一例であり、それぞれの積みアタッカーが完全に止まる駒を配置している構築に対しては、如何に相手のダイマックスを消費させるかorバンギラスで誤魔化すかを考えて立ち回る必要がある。バンギラスの電磁波で麻痺を入れると、しびれを嫌ってそのポケモンにダイマを切りにくくなるため、それも考慮に入れる。
おわりに
というあたりで、だいたい書きたい事は書けた気がします。こんな長い記事に付き合ってくださってありがとうございました、ほんとに。
最終日に最高205位、そこから一敗して今シーズン締めましたので、一応最終レート的なアレもそこそこあるような気もします。嬉しい
→最終264位でした。
従来の価値観に引きずられるのは良くないですが、今迄レート2000という数字を目標にしてきた分、順位でしか結果が得られないシステムに関しては微妙なモヤモヤは残りますが。まぁまぁまぁといった感じで。
また、この構築を使用していたシーズン終盤の配信アーカイブ(12/30の配信. 6000位→1400位まで上げています)がありますので、もしQRで使うよ!みたいな奇特なギアル好きのかたがいらっしゃったら参考になるかもしれません。(配信ではアーマーガアの型は違います)
もしよろしければ、こちらもお願いします
最後に、QR用ということでもう一度だけPT画像を貼っておきますね。ぜひ使ってあげてください。展開の仕方さえ理解できれば強いはず
ではでは、一年お疲れ様でした。このあたりで締めようと思います。もし何か質問等あれば、@zahnradpokeにお願いします。わかる範囲であればなんでもおこたえいたします
来シーズンはギギアル+ドラパルトの状態異常サイクルか、トリルギアルをなんとか詰めていきたいですね。どちらもパワーのある動きだとは思うんだ。はい。
来年もポケモン、楽しんでいきましょう~!
以上ざんくらでした!また来年!(/・ω・)/