「力を手に入れた。すべてを破壊する、そんな力を...」
七世代でZ技を習得したギギギアルさんの一言。ご存知の通り、ギギギアルというポケモンの最大の強みは「ギアチェンジによる超速度から繰り出される超火力Z技」である。今回はそれぞれの「ギアチェンジギギギアル」のZ技について、メリットデメリットを簡易的にまとめる。
なお、このページでの言及火力は基本的に「ギアチェンジを積んだ後(A1↑S2↑)」前提であることに留意されたし。
・鋼Z
元技はギアソーサー。威力180。一致換算270。最も汎用性が高く、純粋に強い。
A1↑ギアソーサーで倒せなかったガブリアス・ランドロス・メガボーマンダ・メガバンギラスなど、大抵の鋼等倍以上ポケモンを一撃で葬ることができるため、抜き性能に磨きがかかる。ギアソーサーの命中85からくる外しのケアとして打つこともでき、優秀。
注意すべき点として、カプ・レヒレやメガボーマンダについて、厚く耐久に振られていると落とせないことがある。ステルスロックを撒きたい。
変化球として、ギアチェンジをZ技として放てるため、「挑発テテフを強引に起点にする」「エルフ始動イーブイバトンにめっぽう強い」ことも挙げられる。
・電気Z
元技はワイルドボルト。威力175。
通常ワイルドボルトでは倒しきれないテッカグヤやカプ・レヒレ、メガギャラドスを電気Zでわんぱんち。また反動ダメージをケアすることができるので、「うっかりミミッキュの影うち圏内に入ってしまった」ということが減る。相手のグロスやガルド等、鋼タイプに最大打点をとるならこれ。
壁コケコから繋いだ電気Zギアルの火力は凄まじく、エレキフィールドによる補正で実質的に一致電気Zが打てるため、基本的に電気等倍ポケモンであれば一撃。
また、この型はランドロスやガブリアス、メガボーマンダ等を一撃で倒すことができないので、地震を透かす「電磁浮遊」を採用することが多い。おまけ程度だが、電磁浮遊をZ化することで、回避率が上昇するためワンチャンあったりする。
受けサイクルでよくある「ドヒドグライ」「ブルルドヒド」等の並びに強い。
・ノーマルZ
元技はギガインパクト。威力200。
リザードン・バシャーモ等の炎タイプ、ボルトロス・ロトムなどの電気タイプで止まらない。範囲は最も広いため、他のポケモンで削りを入れた後の抜きエースとしては優秀。
また、元技のギガインパクトがギアソーサーと指数が同じで、命中が5だけ高いため、ラス1対面で少しだけだが安定した命中を取ることができるようになる。
・格闘Z
元技はいわくだき。威力100。
大抵のナットレイを起点にできる。ジバコやドラン、ツンデツンデに打点が持てるうえ、バンドリにめっぽう強い。しかし、汎用性は皆無である。
7世代からの秘伝マシン廃止により、 岩砕き修得が6世代限定となってしまった。若干育成がめんどくさい。
・最後に
当然であるが、「鋼Zで一撃」と書かれたポケモンは電気Z型では倒せなく、「電気Zで一撃」と書かれたポケモンはノーマルZでは倒せないetc.
パーティや環境と相談して、どのZを持たせるかをしっかりと判断する必要がある。
また、具体的な調整に関しては、【調整考察】ATギギギアルのSライン、【調整考察】ATギギギアルのAラインをご参考ください。
以上です。
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以下おまけ
・エスパーZ
元技はサイドチェンジ。優先度+2という先制からZ技のモーションに入ること、またエスパータイプというギギギアルから想定することが困難なタイプを持つZ技の発動により、一時的に対戦相手を混乱状態に陥れることができ、精神的アドバンテージを稼ぐことができる。
追加効果はギアチェンジの下位互換(S2↑)。
・虫Z
元技がシグナルビーム。威力140。
あの禁止伝説級HSフーパ(ときはなたれし)が確定一発(102.6%~121.9%)。フーパの素早さ種族値が80、ギギギアルは90であり、こちらが上回っているので一方的にフーパを粉砕できる。パーティ単位でフーパが重い場合は採用してみるといいかもしれない。
ちなみにギアソーサーZでも確定一発(112.8%~133.6%)。
改定・追記 2018/01/15
格闘Zの利点を追加。